プラス糖尿病

原因

原因

他の疾患と違い、糖尿病は原因があるからすぐに発症する、という疾患ではありません。
血糖値を下げるための機能が低下もしくは機能に異常が起きている所に、血糖値を上昇させてしまう要因が加わって初めて発症するのです。
つまり、どちらか一方だけがあっても、”糖尿病の原因”ではないという事です。そのため、自分がどのタイプになりやすいのか、原因となる要素・誘因があり、その組み合わせによって1型・2型・妊娠型等のタイプにもも分ける事が出来るのです。


原因となることとは…

ここで言う原因とは、遺伝的・体質的な要素を指します。もともと糖尿病になりやすい素質を持っているということは、発症する為のカギを一つ持っているということです。

遺伝

親や兄弟等、近い家族に糖尿病を発症している人がいる場合、自分も糖尿病を引き起こすけん引となるカギを持っている可能性が高いと考えましょう。
遺伝による糖尿病の原因には、膵臓機能の異常・特定のタイプの抗原を持っている・ホルモンの分泌器官の機能異常・ホルモン物質に対する反応異常、代謝異常などがあります。こういった遺伝要因があるかどうかは、発病していなくても検査によって知ることができます。


体質

遺伝とは関係なく、インスリン分泌能力が低い、という人は日本人に多くみられます。もともと、日本人の食事でエネルギーとなっていたのは穀物が中心で、戦前までは食事の量も少ないのは一般的でした。そのため、長い歴史の中で日本人の体には、長期間または急激に高血糖になる事は少なく、インスリンの分泌は少しでも十分、という体質ができた可能性もあるようです。
生活が欧米化し、便利な社会になる前には糖尿病が少なかったことからも、なんとなくわかるような気がします。


疾患

がんやウイルスの感染などによる疾患で、インスリンの分泌障害や機能の低下、抑制物質が発生する体質になってしまう場合もあります。
こういった原因は、疾患が治ったり治療方法が変わると改善される一時的なものもありますが、一度その体質になってしまうとそのまま変わらない場合もあります。


誘因があるから生活習慣病と呼ばれる

糖尿病が発症する誘因は、ほとんどが生活習慣の中にあります。そのため、糖尿病は生活習慣病だといわれているのです。

肥満

体脂肪は血糖値を下げる唯一の物質インスリンの働きを阻害する作用のある物質を分泌してしまいます。そのため、肥満の人は血糖値を下げるために健康体の人の何倍ものインスリンを分泌しなければいけません。肥満の人は標準の人の3〜5倍の割合で糖尿病と合併症を発症しています。特にメタボリック症候群と呼ばれる内臓肥満や高血圧がある人は要注意です。


ストレス

精神的にも肉体的にも適度なストレスは必要ですが、過剰なストレスが長期間かかるとインスリンの働きを抑制するホルモン物質”インスリン抵抗性ホルモン”が分泌されます。そのため、血糖値を下げるために膵臓に大きな負担がかかり、肉体的なストレスが増えてしまう悪循環になります。


食生活・運動不足

ほとんど24時間いつでも食べ物が手に入る便利な生活は、慢性的な過食状態になりやすいんです。また、あまり体を動かさなくても移動でき、家事も楽になっています。そのため、消費エネルギー以上に摂取している事も多く、高血糖状態が長くなります。すると、血糖値を下げるためのインスリン分泌の頻度は増え、膵臓が疲れて機能が低下してしまいます。


加齢

生活習慣とは違いますが、人間は年齢とともにインスリンの分泌能力が低下します。
加齢は体の様々な機能が低下する自然現象ですが、自覚せずに若いころと同じような食生活や生活習慣では、血糖値のコントロールは難しくなるのは当然ですよね。そのため、加齢も糖尿病の発症誘因と考えられています。