プラス糖尿病

合併症の検査

合併症

糖尿病の何が怖いかというと合併症です。
ですから、糖尿病の可能性が高いと診断されたら、より詳しく調べると同時に合併症についても調べる事がとても重症となります。
実は、軽度の糖尿病を長期間放置していたために、糖尿病の確認を行った時点で合併症を発症しているというケースは少なくありません。
合併症があるか、ないか、では、同じ糖尿病の患者さんでも生活スタイルや気をつけなければいけない事は大きく変わってきます。
合併症の発症を防ぐためにも、早めに調べておきましょう。


一番初めに行う”眼底検査”

糖尿病と診断されたら一番初めに行うものです。軽度の糖尿病でも、眼の毛細血管への症状はかなりの初期段階から現れます。三大合併症の一つ糖尿病網膜症の検査でもあります。

”眼底検査”でわかる事

網膜の血管は、外から肉眼で毛細血管の様子をみることができる唯一の場所です。また、糖尿病の合併症の中でも比較的早い段階から発症するのが、”単純網膜症”という目の疾患です。
そのため、網膜を調べることで毛細血管に現れる異常の有無を確認し、合併症が起こっていないかを診断します。”眼底検査”で異常が確認された場合には、過去の血糖値や他の合併証が起きていないかを調べる必要があります。

神経系の合併症を調べる

“眼底検査”で異常が確認された場合には、腱反射・知覚・振動・神経伝達等をさらに詳しく調べます。眼底検査と同日に受けることができる場合もあります。

種類と目的

脚気を調べる時と同じように膝の下部分を叩いて膝下が跳ね上がるかどうか、また、アキレス腱を叩いてふくらはぎの筋肉に起こる収縮反応をみる”腱反射検査”や、神経異常が出やすい部分を筆や針で触れて触られているのがわかるかどうかを調べる”知覚検査”を行います。これらの検査では、神経系に異常が起きていると反射反応が著しく鈍かったり触られている事がわからなかったりします。
わかりにくい場合には、筋電計を利用して筋肉の電気刺激に対する反応速度を調べる検査を行う場合もあります。

心臓の合併症を調べる

高血糖が続くことで毛細血管だけでなく、動脈等の太い血管にも異常が現れます。太い血管に異常が起こると、動脈硬化や狭心症などの合併症が全身のいたるところで起こる可能性があります。

心電図・レントゲン

心電図で心臓が動く時に発生する電流を波形としてとらえ、心臓や動脈に起こる異常の有無を確認します。冠状動脈では狭心症や心筋梗塞等の合併症が起こりやすい為この検査は欠かせません。
また、糖尿病の合併症では動脈硬化も起こりやすい事がわかっています。そのため、動脈内の異常や、動脈硬化がある人の場合には状態の進行具合や変化を調べるためにレントゲン検査を行います。

糖尿病腎症

糖尿病で現れる合併症のうち、重大な3代合併症の一つに糖尿症腎症があります。この合併症が重大な状態になってしまうと、透析治療や移植が必要になる場合もあります。

種類と目的

腎盂炎や膀胱炎等の合併症が起こっているかどうかを確認する為に行われるのが、尿素窒素や尿中アルブミンの濃度、血中クレアチニン、尿蛋白などを測定です。
糖尿病腎症になると血液中の老廃物を体外へ排出する機能が低下します。そのため、この検査で異常がみられた場合には、腎機能の低下を防ぐために、運動や食事が制限される場合もあります。