プラス糖尿病

糖尿病は遺伝するのか?

遺伝

答えは「Yes 」です。
糖尿病の要因は遺伝してしまいます。
しかし、家族に糖尿病の人がいない場合、「遺伝による原因は受け継いでいないはずだから…」と安心していませんか? しかし、発症要因は遺伝だけではありませんし誘因によって発病するまでには時間がかかります。また、家族に発症している人がいないからといって、本当に糖尿病の”遺伝要因”を持っていないとは限りません。発症していないだけ、ということだって考えられますよね。
では、どのような疾患が糖尿病を引き起こすカギとなっているのでしょうか?


1型に多い糖尿病因子

1型の自己免疫反応は、多くの場合が遺伝による特定細胞が大きな原因因子となっていると考えられます。

HAL抗原の異常

HAL抗原には色々な型がありますが、特定のHAL抗原を持っているとインスリンを分泌するランゲルハンス島の細胞を自ら壊してしまう事がわかっています。この特定の型のHAL抗原は遺伝する為、親や兄弟などにHAL抗原の異常に当てはまる人がいる場合には、”糖尿病の発病因子”を持っている可能性が高いと考えられます。

HAL抗原とは

ヒト組織適合抗原(HAL)と呼ばれる人間の白血球内に存在するたんぱく質の一種です。このたんぱく質は血液型を決定したり、免疫機能を調節したりする遺伝子です。一般的には、臓器移植を行う際にHALの型が一致していなければ移植が行えない、ということで知られています。免疫機能のコントロールを行っているため、臓器移植を行う際には型が一致していないと拒絶反応を起こします。

2型に多い糖尿病因子

2型の場合には、遺伝によると糖尿病因子が糖尿病を引き起こすメインの原因となることはほとんどありません。しかし、親族に糖尿病患者がいる場合には、遺伝要因は少なからず存在している可能性が考えられます。

インスリン受容体の異常

インスリンは、組織がブドウ糖を吸収する時に入り口を作る役割がありますが、入り口の形が分泌されたインスリンの形と合わない事があります。これが受容体遺伝子異常です。
受容体とインスリンの形が合わなければ、インスリンが分泌されていても必要なエネルギーを組織は吸収できないため、血液中の血糖値は下がりません。
この遺伝因子が親・兄弟で見つかった場合、自分が糖尿病を発症する確率が3倍以上高くなると考えた方がよいでしょう。

ミトコンドリア性糖尿病

細胞内に含まれているミトコンドリアの遺伝子に異常があり、糖尿病の引き金となる場合です。遺伝する原因因子の中では、この異常の割合は比較的多く、ミトコンドリア内の特定の部分に異常が起きていると因子となりやすいことがわかっています。
この因子があるとエネルギー代謝機能が正常な人より低く、血液中に酸性物質が溜まりやすくなるのが特徴です。また、難聴・末梢神経障害・心臓機能障害等の症状が現れやすく、血糖値が低下すると手足に痛みを感じる場合この遺伝性糖尿病の可能性が高いと考えられます。