プラス糖尿病

生活習慣がもたらす糖尿病への影響

生活習慣

見るからに肥満体形の人がとてつもなく多いというわけではない国なのに、糖尿病が増え続けているのは生活習慣の変化が大きな原因といわれています。
それは、日本人の発症率が最も高い2型糖尿病が「生活習慣病」と呼ばれていることからもわかります。つまり、生活習慣の中に様々な発症のきっかけがあって、それを理解していれば遺伝要因があっても糖尿病は防ぐことができるということなのです。
私たちの生活に普通に紛れ込んでいる、糖尿病のきっかけとなる生活習慣とはどんなものなのでしょうか?


食生活

知らないうちにエネルギーの過剰摂取になっている事が多いのが、現代の食生活です。

栄養過多と日本人の体質

日本人は昔から、主に少量の穀物から摂取するエネルギー量と消費量のバランスがとれていた為、長時間血糖値上が続ける事はほとんどありませんでした。ですから、日本人には血糖値を下げるためのインスリン分泌が低い体質、”倹約遺伝子”を持っている人が多いのではないかといわれています。
しかし、欧米化が進み以前の日本人の生活習慣では考えられないほど豊富な栄養の食事が手軽に、何度も摂取できるようになりました。その為、摂取する量と消費する量のバランスが崩れ栄養の過剰摂取・高血糖状態になりやすいのです。

肥満・高血糖につながる食べ方

新聞やテレビを見ながら食事する”ながら食い”や、食事の時間が短時間になる”早食い”は、満腹中枢へ信号が伝わりにくく、食べすぎになりやすい食べ方です。また、食事の時間が不規則で決まった食事の回数がとれない人は、一回の食事でドカ喰いする傾向があります。こういった食事の取り方は、糖尿病を発症人の生活習慣に多くみられる事がわかっています。
さらに、水分補給に水ではなくコーヒーやジュースを飲む習慣がある人、脂っこい物や甘いものが好きな人は、偏ったエネルギーの過剰摂取になりやすいのです。

運動不足

糖尿病発症のポイントとなるのが食事と運動。運動はストレスの解消にも大変効果的です。一日どのくらい体を動かしていますか?

体を動かさない生活

便利な現代社会の生活は、交通網や移動手段が発達し遠くまで出かけても、自分の体はほとんど動かさない事が多いですよね。電車やバスに乗っている間も、できるだけ座ろうとしていませんか?
こういった便利な生活は消費エネルギー量を激減させてしまいました。そのため、自分で意識して体を動かす努力をしなければ、簡単に消費しきれないエネルギーが体内に溜まってしまい、高血糖や肥満になってしまいます。

体重の増加

運動不足が続くと、筋肉量は減少し、体に余分なエネルギーを蓄え体重は増加してしまいます。体を動かす為の筋肉は弱っているのに体は重くなっていますから、ちょっと体を動かすことも大変で疲れやすく感じてしまうようになります。
そのためにまた、体を動かさなくなる、という悪循環が発生します。ですから、体を動かしやすい体重を維持するようにコントロールする事も大切です。毎日同じ時間に体重計に乗る習慣をつけるだけでも違いますよ。

ストレス

ストレスは心の状態だけでなく体にも悪影響を与えます。ストレスが増えると高血糖だけでなく、免疫機能が低下して色々な疾患にかかりやすくなります。

ストレスホルモンはインスリンの働きを抑制する

ストレスを受けると体内で特定のホルモン物質が分泌されます。この物質は、インスリンの分泌や働きを低下させてしまう作用があります。
また、ストレスホルモンは食欲をコントロールする部分にも作用して暴飲暴食や過食が起こりやすくなります。
ですから、過剰なストレスは血糖値が下がりにくくなるうえ、エネルギーの過剰摂取にもつながってしまう糖尿病の原因因子です。

こんなこともストレスに…

インターネットや携帯電話などの情報通信が発達したため、私たちの周辺環境は処理しなければいけない情報量がかなり増えてしまいました。また、パソコンや携帯画面上での情報のやり取りは人間関係やコミュニケーションの能力を低下させているのではないかとも考えられています。そのため、パソコンや携帯を多く使っている人ほどストレスを受けやすいとも言われています。
また、進学や就職、引っ越しや結婚等、生活環境の変化も実はストレスがかかりやすい状況です。