プラス糖尿病

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドローム

メタボ健診の義務化も始まり、見て見ぬふり、気付かぬふりもできなくなったメタボリック症候群。年々その人口が増加していますから、あなたもドキッとしたことがあるかもしれませんね。
糖尿病ともとても関係性が深く、気をつけなければいけないことや生活習慣の改善面からみると、糖尿病もメタボも似ている部分ばかりなのですよ。


メタボリックシンドローム(症候群)と糖尿病

糖尿病患者の場合には境界型であってもメタボの合併症が発症する可能性が高い事がわかっています。

メタボとは

メタボリックシンドロームというのは疾患の名前ではありません。動脈硬化や狭心症などの重大疾患を引き起こす可能性が非常に高い、高血糖・高血圧・高脂血症などのリスクファクターを持ち、それを助長する”内臓肥満”を合わせた身体状況の事です。日本語では「内臓脂肪症候群」と呼ばれることもあります。
内臓脂肪が増えるとアディポネクチンという動脈硬化を抑制するはたらきのある物質の分泌や作用を低下させてしまうことで、動脈硬化が起こりやすくなり、進行すればさらなる合併症を引き起こします。

糖尿病はメタボ?

肥満と高血糖・高血圧・高脂血症などのうち、2つ以上一定基準を超えていて、さらに内臓脂肪型肥満を併せ持っていると、メタボリックシンドロームの可能性が高いといえます。
ここで、あれ? と思った人も多いかもしれませんが、糖尿病も肥満などの生活習慣病と高血糖を併せ持った疾患ですよね。
そうなのです。メタボリック症候群になる可能性が高いということは糖尿病になる可能性も非常に高いという事なのです。
メタボリック症候群と診断された時点で、糖尿病であるケースも少なくありません。

メタボ健診と診断

2008年から始まった”メタボ健診”は、発症率の高い40〜74歳までの健康保険・医療保険の加入者とその扶養家族は、年に1回受けることが厚生労働省によって義務化されています。

メタボ健診の義務化

義務化されたといっても、会社勤めをしている人は会社の健康診断の中にメタボ健診が組み込まれている事が多いのであまり意識せずに受けているかもしれませんね。しかし、国民健康保険加入社であれば、自営業や会社経営者なども市町村のメタボ健診を受ける必要があります。
この健診でメタボリック症候群、もしくは予備軍と診断された場合には、専門の保健士や栄養管理士、医師による改善支援指導・治療を受ける事になります。

メタボリックシンドロームの診断基準

内臓脂肪の測定でメタボの規準に達していて、なおかつ血糖値・脂質代謝・血圧の2つ以上に当てはまる場合にはメタボリックシンドローム、1つの場合には予備軍と診断されます。

内臓脂肪の測定

BMI 25以上、もしくは
腹囲(おへその高さに合わせて計測)男性85cm以上女性90cm以上

血糖値

空腹時血糖 110mg/dl以上、もしくは、
現在、高血糖と診断されている

脂質代謝

高中性脂肪血症 150mg/dl以上、もしくは、
低HLDコレステロール血症 40mg/dl未満、もしくは、
現在、脂質代謝異常があると診断されている

血圧

収縮時血圧 130mmHg以上、もしくは、
拡張期血圧 85mmHg以上、もしくは、
現在、高血圧と診断されている

予防と対策

遺伝性の糖尿病因子を持っている人は、糖尿病だけでなくメタボリックシンドロームにならないように、血中脂肪や血圧にも細かく気をつけておきましょう。

合併症に注意!

メタボと診断されると、高脂血症や高血圧、高血糖等の動脈硬化を引き起こす要因を持っている事になり、さらにそのリスクを何倍も高めてしまう内臓脂肪が蓄積しているということです。そのため、動脈硬化から狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、壊疽など様々な重大疾患が合併症として発症しやすくなっているのが特徴です。
ですから、メタボやその予備軍と診断されたら生活習慣の改善と合わせて合併症の予防・進行を防ぐ治療が重要となります。

予防と改善

メタボの予防と改善には、生活習慣の改善が欠かせません。
高血糖・高血圧・高脂血症など色々と条件は違っているかもしれませんが、どれにも共通して言えるのは、低カロリーで味付けの薄いバランスのとれた食事を適切な量で食べる食事を心がけることです。
運動療法も効果的ですが、場合によっては運動すると体調を崩したり状態が悪化してしまうこともあります。運動療法は医師や保健士と相談して行いましょう。