プラス糖尿病

高血糖

高血糖

健康診断やメタボ健診で、「血糖値が高めですね。」と言われたらどうしますか? 血中の糖分濃度が高いと再検査を受けるように指導されますが、中には忙しくて再検査を受けない人もいます。また、「糖尿病やメタボと診断されたわけではないから大丈夫。」と自己判断してしまう人もいます。
しかし、この「血糖値が高め」というのは、詳しい検査を行うとすでに”高血糖症”になっていることも多いのです。
しかも、いつから”高血糖”だったの判断できませんから、いつ糖尿病と診断されてもおかしくない状況なのかもしれません。


“高血糖”と”糖尿病”

自覚症状や前兆がないまま忍び寄り、進行していく高血糖。糖尿病になる前に気が付くためにはどうしたらよいのでしょうか?

高血糖とは

私たちの体に必要なエネルギーは血液中に溶け込んで運ばれています。ですから、エネルギーを補給した後と、組織がエネルギーを吸収したときとでは血液中のエネルギー(糖)の量も違っています。ですから、血糖値は一日のうちで何度も変化を繰り返しているものなのです。
健康体の人の血糖値をグラフにするとは、食事を挟んで下がり、食後には上昇するというきれいな波型になります。しかし、常に血糖値が上がったまま、もしくは食後一定時間経過しても下降しない、という場合には”高血糖”の疑いが高いと考えられます。

糖尿病の早期発見・早期治療

血糖値が高い状態が長期間続けば糖尿病になってしまいますが、自分の血液に含まれている糖の割合が多いかわからないですよね。”高血糖”の時点では自覚症状もほとんどありませんから、健康診断やメタボ健診で血糖値を計測する機会がない限り早期発見は難しいのが現状です。
自覚症状がないまま、高血糖や糖尿病の検査を受ける人はあまりいないと思いますから、年に一回の健康診断は絶好のチャンスなのです。
「血糖値が高め」は、まだ大丈夫、と安心するのではなく、早期発見できたと思って治療や改善を始めましょう!

血糖値が高いとどうなるの?

“血糖値が高い”、最近テレビなどでもよく聞くようになりましたが、これってどういうことなのでしょう?

高血糖が続くと血管がぼろぼろに…

血液に含まれるブドウ糖が多い状態が続くと、血管の壁は傷みやすくなります。不純物を多く含んだ水を通しているゴムホースの内部はせまく詰まりやすくなると、硬くなり切れやすくなる現象と似ています。
特に心臓の周りにある冠状動脈やともともと細い末端部分の毛細血管にはアテローム硬化が、脳や腎臓の細い動脈では細小動脈硬化症が起こりやすいのが特徴です。
動脈硬化が起った血管では、血管壁からエネルギーや酸素を取り込みにくくなり、さらに高血糖になりやすい悪循環になってしまいます。

膵臓が疲労する

ブドウ糖の代謝に欠かせないのが膵臓から分泌されるインスリンです。血糖が吸収されにくくなり血糖値が上がると、膵臓はインスリンの分泌量を増やして血糖値を下げようとします。膵臓は正常な血糖値の人に比べ活動量が急増しますから、これが長期間続けば疲れてしまいやがて機能が低下します。吸収されずに血液中に溜まった糖は尿へと排出され”尿糖”として検出されます。
この状態を放っておくと、他の臓器に障害が起きたり、全身の血管で詰まって昏睡といった重大な症状を引き起こすことにもなります。