プラス糖尿病

虫歯・歯槽膿漏(歯周病)

虫歯,歯槽膿漏,歯周病

糖尿病でなくてもかかる事が多いので、あまり深刻に考えていない人も多いようですが、健康な人の虫歯や歯槽膿漏と一緒にしてはいけません。
糖尿病は免疫力を低下させてしまう為、歯肉炎等の歯周病や歯槽膿漏、虫歯になる割合が非常に高くなり、その進行スピードはとても速いのが特徴です。その為、期が付いた時には、歯がぼろぼろでものが噛めなくなっていたり、自分の歯がほとんどないという状況にもなりかねません。
糖尿病の改善や予防に効果的な食事療法も歯や歯茎が傷んでいては効果的に行うことができません。


虫歯と糖尿病

虫歯は治療しなければ自然治癒する事はありません。これは糖尿病でなくても同じことですが、特に糖尿病の人が虫歯を早く治さなければいけないのには理由があります。

虫歯の進行

虫歯は口の中にいる細菌が歯垢や食べカスを餌として繁殖し、歯を溶かしてしまう立派な疾患です。
虫歯の進行速度は、生活習慣や体質によって個人差がありますが、糖尿病患者の場合全身の免疫力や外敵に対する抵抗力が低下している為、虫歯の進行速度は2〜5倍になることもあります。痛みを感じるのは歯の内側にある象牙質まで溶かされた段階で、やや進行している状態です。そのまま放っておくと、歯を支える歯槽骨や神経まで溶かしてしまい歯が抜け落ち、味がわからなくなったり食事に不便を感じるようになります。

虫歯が糖尿病を進行させることも…

虫歯の痛みや歯の浮つきがあると、硬い食品を食べることを避けたり、柔らかく食べやすい物を好んで食べるようになります。また、咀嚼の回数も減少してしまいますから、一回の食事を食べるスピードが速くなる傾向がみられます。
糖尿病の食事療法では、ゆっくりよく噛んで食べ、満腹中枢を刺激して食べ過ぎを予防したり、急激に血糖値が上がることを防ぐ指導が行われます。しかし、虫歯ではこの「ゆっくり、よく噛む」事が難しくなり、血糖値が上がりやすい食べ方になってしまいやすいんです。

歯槽膿漏と糖尿病

歯槽膿漏が進行すると、歯茎は歯を支えられなくなります。口臭が強くなったり、歯がいくつも抜けてしまう可能性の高い疾患です。

歯槽膿漏とは

歯周病の一種で、歯周病菌と呼ばれる口の中の雑菌が歯茎に炎症を起こし、化膿したり歯槽骨を溶かしてしまったりする疾患です。そのため、口の中の雑菌も増加し口臭が強くなってしまうのも特徴です。また、歯を支えている歯茎を弱らせてしまうので、虫歯がなくても歯がぐらついてものが噛めなくなったり、抜け落ちてしまう場合もあります。抜けてしまってから歯を戻すことはできませんから、早めの治療が大切です。

糖尿病患者は歯周病になりやすい

高血糖が続く糖尿病の場合、自律神経の働きが低下して唾液の分泌量が低下している場合があります。唾液の分泌が不足していると、口腔内の雑菌を洗い流す機能が低くなり様々な歯周病が発症しやすく、また進行しやすくなります。
さらに、糖尿病の人は唾液にもブドウ糖が多く含まれています。そのため、口腔内歯周病菌にとっては餌が豊富な状態の唾液となり、歯周病の進行を早めてしまうのです。

口腔内のお手入れ

口の中は体内への玄関です。「口の健康は体の健康」といいますから常に清潔に保つよう心がけましょう。
糖尿病患者の場合、歯磨きは1日3回以上が理想的です。歯磨き粉を使わなくても構いません。小さめの歯ブラシで3分以上1本1本丁寧に磨きましょう。
しかし、丁寧な歯磨きをしても、細菌の塊である歯石が付くのを防ぐ事は困難です。歯石を放置すると歯槽膿漏や虫歯のリスクが高くなりますので、歯医者で定期的に歯石を取ってもらうのがお勧めです。また、歯科医に糖尿病患者だという事を必ず伝えておきましょう。