プラス糖尿病

肺炎・肺結核

肺炎,肺結核

風邪をひいただけでも、糖尿病患者の体内では血圧・血糖が急に上昇します。そのため、普段より抵抗力が落ちてしまい、色々な病原体に感染するリスクが高くなるのです。
糖尿病がリスクを高めてしまう為、肺炎や肺結核だけでなく、熱が出る疾患は全てが危険な疾患となることを覚えておきましょう。


糖尿病には風邪すら危険な理由

糖尿病を患っていると、ちょっとした風邪でも自分の力で簡単に治す事ができません。それは、糖尿病によって体内の免疫力抵抗力が極端に低下しているからです。
糖尿病患者の人でも症状がかなり改善していれば、普段は健康な人とあまり変わらない生活を送る事ができます。しかし、外部から侵入してくる異物を排除する力は健康な人の何倍も低いんです。糖尿病が進んでいれば、その何十倍も抵抗力は低下しているといえます。
そのため、あっという間に病状が深刻な状態にまで進行してしまうケースも少なくありません。

肺炎

肺炎は健康体の人にとっても命に関わる怖い病気です。様々な微生物によって引き起こされる為、あちこちに原因因子が潜んでいるといっても過言ではありません。

肺炎とは

SARS・マイコプラズマ・レジオネラ等様々な病原因子微生物が体内に侵入し、肺が炎症を起こしてしまう疾患です。体が健康な状態であれば、これらの肺炎因子が体内に侵入しても免疫機能によって炎症を起こすことはありません。
しかし、免疫機能が低下している高齢者や糖尿・肺疾患・インフルエンザ罹患者、ステロイド使用者等の体内では病原微生物が免疫力より強い為体外へ排除する事が出来ず、炎症を起こしてしまいます。
また、大きく分類すると、若年者に多い市中肺炎と高齢者に多い院内肺炎に分ける事ができます。

症状

主にみられる症状は、発熱・おかん・咳・痰・胸痛・倦怠感などで、病状がひどくなると呼吸困難や昏睡症状になる場合もあります。風邪の症状がひどい場合とも似ているのですが胸に傷みを感じている場合には肺炎の可能性が高いと考えられます。
また、病原微生物の種類や炎症の起こし方によって、症状の現れ方に若干違いが見られます。
特に新型肺炎と呼ばれるSARS(重症急性呼吸症候群)は、10日前後野潜伏期間の後、高熱・咳・のどの痛みが現れますが、その後急激に症状が悪化して呼吸不全を起こす事もあります。

肺結核

かかる人が少なくなってきたといわれている肺結核も、免疫力が低下している糖尿病患者にとってはかなり身近に潜んでいる怖い病気です。

肺結核とは

“結核菌”の侵入をのどや鼻で止められず、肺の中でいくつもの塊を作って炎症を起こします。肺の中に作られた結核菌の塊(病巣)は治療で病状が改善しても完全になくすのは困難です。肺炎と似た病気ですが、数年後に何らかの原因で抵抗力が落ちた時に病巣の結核菌によって再発する可能性が高いという所が大きく違う点です。
レントゲンに病巣が白いとして映るため、健康診断で見つかることも多いようです。ただし、肺炎の治療跡も同じように白く映ることがあるので、再検査をしなければ結核かどうかは判断できません。

予防と対策

結核の感染率は10人中8人の割合で、通常結核菌が体内に入っても発病する事はほとんどありません。また、結核菌を持っていても咳が出ていなければ、一緒にいても感染する可能性はほとんどないといえます。
しかし、免疫力・抵抗力が低下している糖尿病や高血糖の人は、非常に感染しやすい残りの2人に当てはまります。そのため、普段から血糖値のコントロールを行い、免疫力を高めておく事が大切です。また、風邪や肺炎が流行する時期には、マスクをつけたり手洗いうがいをしっかりして予防に努めることも重要です。