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突発性難聴

突発性難聴

ある日突然音が聞こえにくくなったり、ひどいめまいがするようになったらそれは突発性難聴が起こったのかも知れません。
糖尿病患者の場合、めまいは自律神経障害や網膜症の影響で起こる可能性もありますが、普段と違う異変に気づいたらできるだけ早く病院で詳しい検査を行うことが大切です。


突発性難聴とは

突然に聞こえ方に異常が現れる突発性難聴とは、治すことが難しい感音難聴の一種です。

どうして突然聞こえにくくなるの?

耳の中には内耳という部分があり、この部分の血管や血流に異常が起こるために聴覚に障害が現れます。
内耳の血管障害が起こる原因は、ストレスや高血糖、疲労、加齢などがあり、糖尿病で高血糖状態が長い人ほど発症するケースが多いともいわれています。ハッキリと原因を特定できない場合が多いのですが、安静にして適切な治療を行えば改善する数少ない感音性難聴の一つです。

症状

“難聴”という名前から、音が聞き取りにくくなったり、ほとんど聞こえなくなる、という症状がイメージされますが、耳がふさがれたようなフワフワした感じやめまいも突発性難聴でみられる症状の特徴です。
片方の耳だけに起こる事が多く、難聴が起こった方の耳に電話を当てたら聞こえにくいことに期が付いたというケースもあります。
朝起きたら聞こえにくくなっていた、ある瞬間から突然聞こえが悪くなった、等突発的に起こる事が特徴で、段々と聞こえにくくなるという症状はみられません。

突発性難聴と似ている聴覚障害

突発性難聴のように聴覚に異変が現れる疾患の中には、糖尿病の人はかかるリスクが高くが特に注意したいものがあります。
例えば風邪をひいた後に聞こえが悪くなる事の多い急性中耳炎は、風邪で起きた炎症で発生した膿が中耳に入り込み鼓膜にも炎症を起こして聞こえが悪くなります。通常はあまり発生頻度が高いわけではありませんが、糖尿病の場合には抵抗力が落ちているため注意が必要です。
また、糖尿病性神経症で脳の血管障害が起きていると聴覚神経に影響がでて聞こえにくくなる場合があります。

治療と対策

完治する事が難しいといわれる感音性難聴ですが、その中でも突発性難聴は比較的症状の改善率が高い疾患です。

早期治療しないと治らなくなる

突発性難聴は原因がはっきりしていない場合も多く、治療を行っても完全治すことができない場合もあります。しかし、それでも、発症してすぐであれば1/3は改善されるといわれているので早期治療が改善のカギとなります。もし、時間が取れない場合でも症状があらわれてから1〜2週間以内に治療を行わないと、治療を行ってもほとんど状態が改善されなくなる可能性が高くなってしまうのです。
ですから、もし聞こえ方に異常が現れたりおかしな耳鳴りだったら、できるだけすぐに耳鼻科を受診しましょう。

糖尿病だと注意が必要な治療

突発性難聴の治療にはステロイドを使ったホルモン療法がおこなわれます。ステロイドによって血液循環の改善を行うのが目的ですが、ステロイドには血糖値や血圧をあげる作用もあります。
そのため、耳鼻科で糖尿病の罹患者であることを伝えずに治療を始めると糖尿病の症状を急激に悪化させてしまう可能性があります。
耳鼻科を受診する際には、必ず糖尿病や高血糖があるとその病状についてきちんと伝えましょう。