プラス糖尿病

便秘・下痢

便秘,下痢

糖尿病にかかると、それまでは便通の良かった人が急に便秘になったり、お腹を壊したわけでもないのに下痢になったりすることが良くあります。
これは、糖尿病性神経障害による自律神経の異常が原因になっている場合もありますし、免疫機能が低下したことで腸内環境が悪化してしまった事が原因になっている可能性もあります。
たかが便秘、たかが下痢、と思って放置していのは大変危険です。体調の異変は必ず担当医師に報告しましょう。


消化器官の仕組みと糖尿病

便意や下痢などは消化器官、特に腸の状態が関係して起こります。下痢や便秘を改善する為には、まず腸の仕組みを理解しておきましょう。

体内一の強免疫器官

腸は、胃で消化された糖質をブドウ糖として吸収する期間です。糖尿病でキーワードとなる血糖はここで吸収されたブドウ糖です。食物を分解吸収しいらないものは体外へ便として排出するため、上下から様々な異物が入り込みやすい臓器です。そのため、侵入してくる異物に対抗する為、腸には免疫細胞であるリンパ細胞がギッシリと常備されています。つまり、体の中で一番強い免疫機能を備えているのが、消化器官なのです。

便通を左右する腸内環境

腸には様々な腸内菌が在中して、消化・吸収・排出を手伝っています。
善玉菌は食物繊維を主な餌として利用している菌で蠕動運動を助け乳酸菌を作り免疫機能を活性化させる役割を担っています。一方悪玉菌は肉などの動物性脂質や蛋白質を餌として腐敗させ、体に有害な物質を含むガスを作り出しています。
普段は善玉8悪玉1日和見1野割合で菌のバランスが取れていますが、糖尿病を引き起こす食生活では悪玉菌が増えている場合が多くみられます。また、糖尿病の発症により、免疫力が低下すると悪玉菌が増えてしまいます。

自律神経障害による便通障害

自律神経障害による便通の乱れは、食事療法や生活習慣を見直すことでも改善効果が期待できます。普段の生活をもう一度見直してみましょう。

糖尿病と便秘

便秘が起こる原因として考えられるのは、便の水分不足と蠕動運動の低下、食物繊維の少ない食事などが挙げられます。
食物繊維の少ない食事は、糖尿病を引き起こす誘因にも当てはまっていますし、高血糖になると全身の水分が不足しがちなので便に含まれる水分も少なくなってしまいます。そのため、糖尿病の罹患者は便秘になりやすい状態であるといえます。

糖尿病と下痢

自律神経は腸の蠕動運動や便意などのコントロールを行っています。そのため、糖尿病性神経障害で自律神経に異常が現れると蠕動運動が乱れて下痢や便秘を繰り返すようになります。
また、血糖値の上昇が続くと腸内の免疫力も低下していますから、腸内に紛れ込んだ些細な異物を抑え込むことができず、消化不良を起こしてしまう場合もあります。

予防と対策

糖尿病を患っている人が便秘や下痢を繰り返していると肛門付近にかかる負担が非常に大きくなり、痔になってしまうケースも見られます。糖尿病疾患は免疫力が低下してしまう為、痔によってできた傷や炎症が治りにくく、病状が悪化しやすいのが特徴です。万が一痔になってしまったら早急に肛門科で治療を行ってください、 また、食物繊維を多く含む食事療法とジュースやお茶でなく水を多く飲むこと、便意を感じたらすぐにトイレへ行く習慣をつけましょう。