プラス糖尿病

食事の量と食べ方による食事療法

食事,食事療法

糖尿病の治療と血糖値のコントロールには欠かすことのできない食事療法。しかし、食事の量を減らせばいい、低カロリーや糖質が少ない物を選べばいいは間違っています。糖質を採らなくても尿糖は検出されるのです。
計算・計量するのは、手間がかかって面倒だと感じるかもしれません。しかし、慣れてくると、職人のように食品をきちんと選び分けることができるようになります。
自分の新しい能力を育てると思えば、大変だと思っていた食事療法も楽しくなるかもしれません。楽しみを見つけて長く続けることが大切ですよ。


食品の重量計算をしよう

一回一回の食事の量をバランス良く組み立てるには、それぞれの食品の重さや体積を知ることがカギとなります。

食品交換表と照らし合わせて計算する

“食品交換表”とは、糖尿病治療の専門家が集まって作った食事療法の基本となるエネルギー計算表です。正式名称は”糖尿病食事療法の為の食品交換表”と言います。
この表は、80Kcalを1単位としてエネルギーを個数で計算できるように作られていて、食品を栄養バランス別に6種類に分けて記載してあります。それぞれのグループからバランス良く食品を選ぶだけで、食事全体の栄養バランスをとる事が可能です。
また、この食品交換表を使った献立が掲載されている”食品交換表の応用編”を参考にするのも便利です。

軽量方法

主な計量道具は、デジタル式の台ばかり・計量スプーン・計量カップです。
液体は、計量スプーンや計量カップに入れて、表面張力によってやや盛り上がった状態で計測します。粉の場合には、カップやスプーンに山盛りに入れた後でへらやスプーンの柄等を使ってすり切りにして体積を計量します。野菜・肉・魚等は調理前の生の状態で計測するのが基本です。
計量したら、食品交換表で1単位とされる80Kcalがそれぞれの食品でどのくらいの量になるのか、一回に使う分量を実際に計ってみましょう。

重量を計量する時のポイント

肉や魚だけでなく、塩や砂糖等の調味料にもそれぞれのエネルギー量があり、重さがあります。重さとエネルギーの割合は、食品全てが同じというわけではありませんよね。ちょっと面倒かもしれませんが良く使う調味料はあらかじめ全てまとめて計量し、エネルギー量を出しておくと良いでしょう。
また、魚を計量する時に骨があるものと骨が含まれていないものでは軽量した時の重さと実際に食べられる部分の重さは違いますよね。ですから、食品ごとの可食部割合をまとめた表を利用して計量後に計算しなおしましょう。

血糖値を上げない食べ方

腹八分目にするのはもちろんの事、良く噛んで時間をかけて食べることで満腹中枢を刺激してすこしの量でも満足できる食事のとり方を心がけましょう。

献立から決めず、食材から決める

食事療法の場合、調理方法によっても使われる調味料や食材の種類が変わってきますよね。そのため、献立から考えてしまうと食品交換表を使ったエネルギーの計算がとても複雑で大変なものになってしまいます。
食品の計算が面倒になってしまうと、計算する事が面倒になってしまいますから、食事療法では食材選びを初めに行うのが基本となります。

血糖値を上げない献立の作り方

血糖値を上げない献立の作り方

夜の食事は肥満の元

夜の食事は寝る3時間前までに済ませることが肥満予防には重要だといわれています。しかし、就寝時間が遅い場合はどうなるのでしょうか? 肥満を作る脂肪細胞の蓄積には、”BMASL1”という細胞が大きく関わっています。このBMAL1細胞、実はPM10〜AM2までの間は日中の20倍もの量に増えています。ですから、就寝時間が遅いからと言って食べるのが遅ければ意味がありません。
食べ物が消化・吸収されるまでの時間を考えると、PM9時までには食事を取り終えることが肥満を防ぐポイントとなります。