プラス糖尿病

合併症を予防する

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糖尿病が怖い病気だといわれているのは、様々な合併症を起こしやすい事が大きな要因となっています。しかも、ただの風邪から糖尿病性網膜症・糖尿病性神経症・糖尿病性腎症等の恐ろしい3大合併症を引き起こしてしまう可能性も高いのです。
合併症になると、そこからさらに症状が進み日常生活にもかなり支障が出てしまいますし、治療も難しく大変なものになってしまいます。
これらの合併症を防ぐために重要な、”シックデイ”の過ごし方についてご紹介します。


シックデイとは

糖尿病と診断された人は、他の人と比べて些細な疾患でも抵抗力が低下しているので簡単に治すことができません。それどころか、血糖値のコントロールが困難になるので合併症や感染症をひき起こすきっかけになる可能性が非常に高い”危険な日”なのです。

病気になっている日

“シックディ”という呼び名の通り、病気になっている日の事です。特別にこういう呼び方をされているのは、糖尿病罹患者の体調が悪い日は、特に気をつけなければならないからなのです。
糖尿病を発症していると、普通の人に比べ血糖コントロールが著しく困難になります。その為、ただの風邪やちょっとしたケガでも呼吸器疾患につながったり炎症を起こして血糖値が急上昇してしまう事が多いんです。
また、お腹を壊したわけではなくてもちょっと下痢気味、というだけで低血糖を起こしてしまうこともあります。

こんな時は要注意!

ちょっと疲れているだけ、と思い込んでシックデイに気が付かない人もいます。しかし、見逃してしまうと大変な事態になってしまうこともあります。もし、こんなことが起きたら、放っておかずにすぐ病院へ行くようにしてください。

  • 250mg/dlを超える高い血糖状態が続いている
  • 38度以上の熱がある
  • 下痢やおう吐がある
  • 食欲がない、ほとんど食べられない
  • 尿糖や尿ケトンの値が非常に高い
  • 薬物治療中で急激にだるさや体調の悪さを感じる
  • 体重が急激に減少した

感染症から昏睡になってしまうことも

合併症を起こしていない人でも、シックデイにかかりやすい風邪や気管支炎などの感染症によって、血糖値が急上昇し、いきなりケトアシドーシスを起こしてしまう場合があります。ここで対処が遅れたり、適切な処置が受けられないと昏睡に至ったり、重大な合併症状をひき起こしてしまう原因にもなります。
万が一体調が急変した時に周囲の人に適切な対処をしてもらえるように、糖尿病患者にとってシックデイはとても重要な日である事や、対処方法を伝えておきましょう。

シックデイの対処方法

合併症を防ぐためには他の体調不良や疾患になっているシックデイで適切な対処を行うことが重要なポイントとなります。

食事療法・運動療法で治療中の場合

薬を使用していない場合には、安静にすることがポイントです。そのため、運動療法や仕事はシックデイが過ぎるまではお休みします。この場合、食事量が減ることはあまり気にしなくてもよいでしょう。
しかし、発熱や体重の減少がある場合には、脱水症状を起こしやすいので頻繁に水分補給をして下さい。血糖値や尿糖の自己測定器や試験紙等のキッドを持っている人は、一日の測定回数を増やして状態の変化を細かくチェック記録してください。すぐに病院行かなかった場合でも、医師に記録を見せると治療の役に立ちます。

薬物治療を行っている場合

薬による治療を行っている人も、食事・運動療法を行っている人と同じように安静を保ち、普段よりしっかりと水分補給を心がけます。
しかし、食欲の減退がある場合には、出来るだけ食べやすい物で糖質の多い物を食べるようにします。無理に食べて吐いてしまうと状態が悪化しますので、無理は禁物です。どうしても食べられない場合には必ず医師に相談しましょう。投薬の量や方法を変更する場合もあります。
また、特に1型糖尿病の人は、シックデイでもインスリン・経口降下薬の使用は医師の指示通りに続けて下さい。